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(1)優生思想とは!?(いのちへの線引きと、その歴史)

優生学(ゆうせいがく:英語 eugenics)は、応用科学に分類される学問の一種である。一般に「生物の遺伝構造を改良する事で人類の進歩を促そうとする科学的社会改良運動」と定義される。
<生殖管理により人種を改良する>という発想は、ギリシャ時代。プラトンにまで遡ることもできるが、優生学の直接的な起源は、1865年のフランシス・ゴルトンである。彼は従兄弟のチャールズ・ダーウィンが1859年に著した『種の起源』から影響を受けた。

キリスト教の「神授」のいのちという価値観から、人類が自らの「遺伝子」を操作するという科学の幕開けでもあった。

(2)「積極優生」と「消極優生」

「優生学(ゆうせいがく:英語 eugenics)」という言葉自体、1883年にフランシス・ゴルトンが定義した造語であり、優生学は20世紀初頭に 『優生学は人類進化の自己決定』という標語で、大きな支持を集めた。その最たるものがナチス政権による人種政策であった。

(3)「いのちへの線引き行為」

しかし、「積極優生」(積極的に優性遺伝を重ねてゆく)の政策と共に、「消極優生」(邪魔な劣等遺伝子を排除してゆく)という政策をとり始め、「遺伝病と考えられる者」「障害者」「難病者」「奇病者」を社会的劣等者」「穀潰し」(非生産的存在)として徹底的に排除し始めた。

「肉体的障害者」を排除する。「精神障がい者」(統合失調症・癲癇(てんかん))を排除する。「強勢堕胎」。「隔離」。ついには「断種」(生殖機能を奪う)行為にまで至った。人権侵害。尊き「いのちへの冒涜」である。

(4)生きる資格のない者たち?  ーおぞましき排除の論理ー

優生思想という「いのちへの線引き行為」は、「戦争反対者」「聖職者」「気に入らないものは死刑」という「政敵」を排除する口実、手段となるなど多くの倫理的問題を引き起こした。
代表的なものは第二次世界大戦における、ナチスの「ユダヤ人虐殺」「強制収容所」の記憶である。このような事態から、優生学、優生法は、「人類史上最悪」の暗黒史であり人権問題。「世紀の悪法」としてタブーとなった。第二次世界大戦後は公での支持を失っていった。

(5)メガネをかけているものは死刑

のちにカンボジアのポルポト政権下では「インテリジェンス」の象徴として「メガネをかけている(視力が悪い)者」は「殺処分(処刑)」されたという悲劇もある。

さかのぼれば、黒人は「人間でない」とされ、奴隷として売買された時代。ある特定の信仰(その時はキリスト教)を信仰しない者は「人間でない」とされた時代。または、黄色人種は人間でないとされて駆逐された時代(アメリカ大陸:インディアン)(アジア諸国)。

(6)オーストラリアでは人間狩り

オーストラリアでは「人間狩り」(原住民ハンティング)さえも行われた。これらの「いのちに線引きする思想」は、「いのちに線引きする」と言う意味において総じて弱肉強食を思わせる大きな「優生思想」の流れと表現される。(いのちの選別・いのちの区別)

「優生思想」は、遺伝操作のための手段として、産児制限・人種改良・遺伝子操作などが提案され、強権的な独裁国家や、独裁者、グループによる人種差別と人権蹂躙、ジェノサイド(民族抹殺・殲滅)に大きな影響を与えた。


(7)産む産まないの選択も・・

 優生思想とは(身近な)産みたい人間(赤ちゃん)の生命と、そうでない生命とを安易に区別し、生みたくない人間(赤ちゃん)の生命を安易に、人工的に産まないようにしてもかまわないとする考えを「優生思想」と言います。

「人工妊娠中絶」を法律用語では「堕胎」。医学用語では「人工妊娠中絶」。略して「中絶」という。これらも大きないのちへの線引きである。

優生思想に基く戦後最大の大量殺人事件
   津久井やまゆり園事件に関する声明文!!

相模原市の障害者施設殺傷事件
 「優生思想」に ついてモノ申す。

 京都いのちの教育センター
    主幹  大  熊   良  樹
 相模原市の障害者施設殺傷事件。「障害者は生きる資格がない」「重複障害者は人間ではない」と・・犯人。50分で45人を刺し、19人が死亡した。
私たちは、みな、尊いひとついのちである。「いのちひとつ」という言葉の真逆の概念。それが、「優生思想」(いのちへの線引き)である。 例えば、障害のある赤ちゃんを堕胎していいとする「残酷な選択権」なども優生思想である。歴史的に、常に弱い立場の者が、優生思想の犠牲者になることが多い。
 相模原市の障害者施設大量殺傷事件。「障害者は人間ではない。家族のためにも殺す」・・と今回の凶行を決行したという。こういう考え方。いのちに線引きをする考え方を「優生思想」と言います。ナチスのユダヤ人虐殺に並ぶ「いのちに線引きする思想」である。お腹の中で「ダウン症かどうか検査して」いらない子であれば堕胎するという発想と同じだ。
 老人も赤ちゃんも、本来、弱くはないが、状況により、社会的弱者になりやすい。しかし、そのような立場の人をどれだけ守れるかで、社会全体の「幸せ」や「心の豊かさ」が守られ、窮極の表現をすると「戦争」と反対の生き方ができる。
 これを平和といい、社会的成熟といえる。マザーテレサは日本に来日した時に、霊感で「この国は貧しい国ですね。」「赤ちゃんを殺さないで下さい」「中絶は胎内殺人です。」と述べられた。
 社会的弱者になりやすい、お腹の中の赤ちゃんの人権や、尊さを伝えること啓発活動の浸透は、本当の平和のバロメーターである。陰で多くの弱者を苦境に追いやり(幸せや豊かさを山分けにする・・・)幸せになることなどできない。尊くない「いのち」などひとつもないのだ。


 すべての「いのち」が無限の尊さを持つのです。社会的弱者への待遇こそ、全ての人々の未来を暗示するのである。


 最近のイスラム国を自称する「大量殺人」と組織的関連はないが、社会的には(心の世界では)実は連動しているのである。最近多発する「テロ」を口実にした大量殺人。

  自分たちの正当性を伝えたければ「悪」でなく「善」を為すべきである。良き行い、良き言葉を発するべきである。悪業が悪業を呼び、循環する。これを超える道はただ一つ。 生命への徹底礼拝である。
 憎しみ連鎖。報道された時点で「心の事実として」見聞きした人の体感(体験)として認識するのである。人類暗黒化である。すなわち影響されるのである。その意味で私たちのいのちは深く影響し合っているのである。われ先にと損得ばかりを考えていると、一番大事なものを失う気がする。人を照らす生き方。人類光明化、人のいのちそのものが人を照らす光であると信じる生き方。生命の礼拝こそ重要である。

京都いのちのミュージアム館長
京都いのちの教育センター主幹
一般社団法人「いのちを守る親の会」
相談室長・救命センター責任者
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