(京都光明地蔵院主管)

いのちを守る親の会理事長

京都いのちの教育センター主幹

大 熊 良 樹 拝

▼自然流産は思いの外多く、なんと。15パーセントほどあります(高齢では40パーセント)。高齢出産に成るほど多くあります。極めて初期には『化学妊娠』「化学流産」といわれる妊娠や流産もあり、確認しがたい妊娠や流産もあります。これらは、ほとんどの場合、親の責任ではなく、赤ちゃんの染色体異常と言われます。受胎着床した時点で赤ちゃんは、生まれているので。生まれたけれど、産まれる前に、お中の中で『使命を果たして』亡くなったわけです。

▼次の子(の受胎)を導く役割や。親の自覚を高める役割。人間は肉体の側面もありますが。精神の側面もあります。また、霊的な側面もあります。その、霊的な側面の大事な象徴や浄化作用としての生き死にというものがあります。

▼『化学妊娠』『化学流産』。医学の世界、医療の現場では、残念ながら、いのち(霊的視座)に鈍感なところもあって、科学的には(医療的には)これらを重くとらえていないことが多くあります。

▼しかし、実際に(神社神道から表現しますと、産土の神様に結んでいただいて)『受胎着床』して『流産』したのですから、軽くとらえないで下さい。流産したら赤ちゃんには、必ず『名前』をつけてあげて下さい。

受胎着床の話

神道から観た神聖受胎

▼名前をつけることは『愛』です。なくなって名前のない赤ちゃんを『求名霊(ぐみょうれい)』と言います。気の毒な事です。いじめと同じで、親が我が子を『無視している状態』。亡くなった赤ちゃんが、１日中、泣き叫んでいる状態のリピートです。霊から観ると10年20年も１日２日です。30年経っても３日です。(霊は時間空間を越えます。)

▼特に『人工妊娠中絶』(堕胎)は、お母さんを選んで生まれてきた子を殺した事になります。親が(お母さんが)子供の使命を奪い、殺した事になります。決して、忘れることで無かったことにはできません。まずは『ごめんなさい』と懺悔して名前をつけて下あげてさい。男の子か女の子かわからない時は、男の子でも、女の子でも良いような名前をつけて下さい。例えば、『ひかる』『さかえ』『ひろみ』『みらい』とか、です。心を込めて、つけてあげて下さい。命日も思い出してあげて下さい。どうしても苦しい思い出で、日にちが思い出せないという方も２割ほどおられます。そのときは命日を決めてあげて下さい。

▼かつては、戸籍において、誕生日の登録の日にちが違うことは良くありました。年末ならば縁起のいい１月１日にしてしまうとかです。命日であれば、観音縁日の18日とか。地蔵縁日の24日とか。近い方の命日に合わせるとか。お彼岸やお盆に合わせることもあります。

▼次に朝夕(起きて出勤するまでに)(夕ごはんを食べて寝るまでに)(例えば朝6時夜８時とか)、仏壇あるいは、仏壇にかわるおうちの聖域を作って、そこで祈って下さい(仏壇供養は供養の基本。次男でも三男でも仏壇は必要です。［仏壇不要をいう一部宗派もありますが仏壇は霊のアンテナ。お寺のミニチュアです。］)

▼朝夕、あなたの宗派のお経(真理の言葉)を捧げて下さい。朝には『ご先祖様。赤ちゃんに、あなたが喜ぶような生き方を今日１日しますから見守ってください』と語りかけてください。

▼また、夕には『今日１日あなたの喜ぶような生き方に尽力いたしました。１日の導き御守りありがとうございました。』とお祈り下さい。必ず、いのちのよろこびが増幅して参ります。心身症が消失する事例が多くあります。

▼潜在無意識下では、人は全てを知って全てを誤魔化すことはできないのですね。昔言った『お天道様が見てなさる』『お天道様が知ってなさる』というのは、現代でいうならば、潜在無意識下の奥の奥にある『本心(本神)』なのかもしれませんね。これを仏教心理学(唯識学)では第10識(心王識)と言います。